今回の会社訪問は、日本ナニー協会を取材してきました。
皆さん、nanny(ナニー)という言葉をご存知ですか?
ナニーは、欧米ではプロのベビーシッターとして、親からも尊敬され、子育ての指導役として社会的にも認められた存在です。
一方、日本では、ナニーのような存在が活躍できる土壌が今のところ、整えられていません。
そんな現状を憂い、日本の文化にフィットできるナニーの普及や指導する為に誕生したのが日本ナニー協会です。
今回は、理事長の森田真弓さんにお話を伺ってきました。
―はじめまして。まずはじめに、ナニーの役割について教えて下さい。
ナニーを簡単に言うと、『家庭の問題を解決できる子育てのプロフェッショナル』という事になります。
その意味では、ベビーシッターや保育士、幼稚園教諭の方々のスキルを更にアップさせた存在と言えるのではないでしょうか?
日本におけるベビーシッターは、単に子どもを時間単位で預かる存在だと思います。
また、ナニーに最も近い存在と思われる保育士も、組織の一要員の為、個々の家庭の事情や背景に応じた、専門的な子育ての指導やしつけを行うには、力不足と言わざるをえないでしょう。
そんな中、日本版ナニーの確立によって、日本における本当の意味での子育て支援が拡充していくのではないかと考えています。
―具体的には、どのような事を教えられているのですか?
幼児教育に関わっている全ての人のスキルアップの為に、様々な講座を開設しています。
一例を挙げると、コーチング講座、親とのコミュニケーション力を向上させる講座、発達障害講座など、子育て支援に関わる様々な能力をアップさせる講座を開設しています。
―そもそも森田さんはどうしてナニー協会を立ち上げようと考えたのですか?
私は、「教育の原点は、赤ちゃん教育」「赤ちゃん教育の原点は、親(保護者)認識」と考えています。
今、日本では教育内容や方針の是正について活発な議論が展開されていますが、乳幼児教育の重要性、特に0〜3歳児の教育については、議論の外に置かれています。
例えば、昨今の教育で最も必要とされているコミュニケーション能力は「言語的知性」と呼ばれています。
この「言語的知性」を伸ばすのは、子どもが二語文・三語文を話しだす時期、すなわち2〜3歳の時期が大切になってきます。
子どもが単語を話しだしたら、アウトプットさせて記憶を定着させるチャンスです。
子どもは自分の知っている言葉を使い、親に伝える事はとても嬉しい事です。
その感情は、脳の発達と密接に関係があります。
人の脳はどのような時に記憶されるかというと、主に「生命に関わる事」「感情が絡んだ出来事」「本人が覚えようと意識した物事」です。
また、記憶は丸暗記ではなく、知ったことをどう使うかによって強化されていきます。
大人の脳より子どもの脳の方が急速に発達しますから、より意識する事が必要といえます。
では、ここで本題の「どのようにして『言語力』を伸ばすか」ということですが、言葉は学習で覚えるのではなく、使って覚えるのが大原則です。
例えば絵本の読み聞かせの時、読み終わった後に「何がでてきたの?」「どう思ったの?」や、叱られた時に「わかったの?」「はい!」「何がわかったの?」と問いかけをして下さい。
何回か繰り返すうちに子どもの脳の中では、「後で質問されるから、ちゃんと聞かなくちゃ」と自然に内容を学びとり、話しを聞く姿勢が身に付きます。
「はい」や「いいえ」で答えるようにする方が簡単ですが、それでは受身になってしまうので、脳は考える事をしなくなってしまいます。
「言語的知性」は将来、どんな分野に進んでも役に立ちます。
子どもが自ら何かを考えようとする機会が減っていくと、脳の健全な発達を妨げる事にもつながってしまいますよ。
―では、最後にコラムを読んでいる方へのメッセージをお願いします。
子どもの才能は本当に皆、素晴らしいものです。
ですので、それを最大限に活かせる子育てスキルを親も保育者も身に付けて欲しいと考えています。
「養う」のではなく、「育てる」とい気持ち、また子どもに働きかけるという努力を常に忘れずに子育てをしていって欲しいと思います。
| 社 名 | 日本ナニー協会 |
|---|---|
| 氏 名 | 森田 真弓 |
| プロフィール | 1968年群馬県前橋市出身 二松学舎大学卒 株式会社学生援護会(現・株式会社インテリジェンス)、株式会社モスフードサービス、モスバーガーフランチャイズ店舗の取締役を経て、2004年に0・1・2歳のための保育スクール「よつばのクローバー」を開校する。 2006年に法人化、株式会社エデュケイトの代表取締役に就任。 国語教育アドバイザーとして、3歳までに育まれる言葉の基礎やしつけ教育に携わる傍ら、「三つ子の魂百まで」2歳までの脳教育の重要性を伝えるため、2008年度より「日本ナニー協会」を立ち上げ、本格的なナニー普及と育成に取り組む。 |






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